蓮沼執太 | Shuta Hasunuma

1/18 2021

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2021.01.18

午前中からお昼まで取材を受ける。コロナ以降、対面でのインタビューはだいぶ減ったのだけど、今日はしっかりと対面で。もちろん感染症対策はしっかりしつつも、その分だけ対話をおこなうにしても、気持ちを込めて自分の考えを伝えなきゃな、と思ったりもする。話していた内容もギフトや気持ちを伝える、という内容だったので余計にそう感じたのかな。

午後、倉庫に行って資料などをピックアップ。ドラマの完本が届いていて、いよいよこの音楽制作もはじめなければな、と気持ちが昂ぶる。昨日から続けている映像音楽の作業をして、ひとまずラフスケッチを作り上げて、監督に送る。

そして、中断していた都内の宿泊施設のための音楽(数曲)の制作作業を再開。同時進行でいくつかプロジェクトが走っているけど、少しずつ進めていくしかない。

その分だけ、蓮沼フィルの事務作業が出来ない。そんな日もあるのだけど、そろそろ発表が近くなってきた。

1/17 2021

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2021.01.18

昨日録音した素材を並べて、制作に取り掛かる。6組出演する映像にそれぞれ音楽をつけていく。映像のマテリアルは写真が含まれる予定で、マクロ的視点とミクロ的視点を行き来するような動きを音、音楽で作っていきたいと考えている。昨今の自分のテーマとそれほど差が無いので具現化しやすい。

映像の前に、まずは音楽からスタートして欲しい、とのオーダーだったので、まずは音楽から。どうしても時間が敷かれた上で音を配置していく方法しかなくて、流れる時間中ずっと音が鳴っている。それが窮屈に感じるけど、そうやって全体の方向性と指針を作っていこう、と覚悟して手を動かしていく。

写真はシュトックハウゼンのオペラをニューヨークのThe Kitchenで観た時に、ジョアン・ジョナスがパフォーマンスをしているところ。

1/16 2021

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2021.01.18

吉祥寺にある GOK SOUND でレコーディング。エンジニアの葛西敏彦さんと一緒に。近藤さんもお元気でよかった!監督の河合宏樹くん、プロデューサーの金森香さんも見学に。写真家のリリー・シューさんとも意見交換をしていく。映像のための音楽の素材レコーディング。何年ぶりにピアノをレコーディングしたんだろう。鍵盤を弾く時間は極少なかったけども、音の響きと対話していく録音作業だった。

河合くんとの話は楽しい。とてもピュアで楽しい。素直な感性で体が動いていく姿勢は接していて刺激になる。どうしてもエゴだったり、ちっぽけで余計な邪念が入りがちになってしまう自分が情けなく思う。

レコーディング時のこと。葛西さんは相手によって音の録り方を変えていると思うけど、「しゅうちゃんは素直なピアノの音が良いと思って、それに合わせてマイク選んだよー。」と気軽に言ってくれるが、その音を聴くと本当にピュア。河合くんの感性や葛西さんの録り音にもピュアさを感じる。

1/15 2021

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2021.01.15

今日家にある手に取った本『身体・気象・言語:田中泯・松岡正剛』(1978年、工作舎)。お2人のダイアローグが収められている、松岡さんの書籍である。言語という波動にのって楽しく踊れた初めての即興だったと語るエピローグに田中泯さんのテキストがある。『始まりも終わりもないインプロヴィゼーション』という題で、松岡さんとの対談の後に、ロンドンでデレク・ベイリーとデュオのパフォーマンスが行われたそう。

以下、引用。

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ロンドンでデレク・ベイリーとデュオのパフォーマンスを持ちました、空中に浮かぶ微細な音粒子を見ます。身体は音粒子によって支えられその粒子性を強烈に印象します。

・・・・

身体の記憶、場所の記憶という対話からはじまって、エピローグは「音との即興パフォーマンス」に続いていく。

1/14 2021

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2021.01.14

決定しないといけない事がいくつかあって、ずっと考えている。ひとつはタイトルの名前、ひとつはアーティストへのダイアローグ、ひとつは取材を受ける中身、ひとつは寄稿文に関する内容など。机の前で黙って考えていても、ポッ!と答えが出てくるわけでもないので、手を動かしながら、自然とアイデアが湧き出てくるのを待つしかない。アイデアが湧かずに、なにひとつ決まっていかない状況が続くと「ずっと考えごとをしているなぁ」というモヤモヤ気持ちになっていく。

でも、思考からはじまる、ということは、それが物事の入口でもある。後になって、モヤモヤを辿っていけば考えごと自体に深みが生まれていることに気づく。モヤモヤもそんなに悪くない。そうやって、ずっと思考していく。

おとといレコーディングしたフィルのセッション音源をミックスなど。写真はウォーホル。

1/13 2021

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2021.01.13

昨日のメンバー会合に続いて、今年初の蓮沼執太フィルのスタッフミーティングなど。お題は去年末に発表した【4/23 オーチャードホール公演】に関して。先日、緊急事態宣言が出たことによって、また状況が変わってしまった。ただ変わっていく状況に一喜一憂もしていられない。少しずつ少しずつ準備していくことでコンサートは徐々に出来上がっていく。昨年末に書いた文章をここには転載しておこう。

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2021年4月23日(金)Bunkamura オーチャードホールにて、蓮沼執太フィル公演を開催します。はたして来年の春に、無事にこの演奏会をひらけるのでしょうか?正直、まだ僕にもわかりません。だけど、公演開催にむけて、今できることを少しづつ、丁寧に、準備をして進めていきます。楽しみに待っていてください!

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急に昨日から、蓮沼フィルのモードに入っている。他者が集って何かを作り上げる事のはじまりを感じている。もちろん興奮を覚えるが、今回ばかりは先が見通せない不安が無いわけでもない。でもでも、進んでいこう、という心持ち。

1/12 2021

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2021.01.12

来月から音楽担当をする脚本を繰り返し読んでいる。時制が複雑な話なので、セリフだけ読んでいても、「時」が整理されない。自分の中で「時」を整理していかないと、知らずしらずに置いてきぼりになっている。

夜は、今年最初の蓮沼執太フィルの会合。ゴンドウトモヒコ・スタジオ studio no-nonsense(通称、ゴンスタ)でセッション・レコーディング。今月放送のラジオ番組のための演奏。去年リリースした楽曲を中心にパフォーマンス。ゴンちゃんの敏腕的レコーディングとメンバーのチームワークで短時間で収録完了。良い音で録れて嬉しいね。一人で煮詰まって作曲作業していた毎日だったので、メンバーと会えて心身整った感じ。こういったところにもコロナで人と会いにくい影響って出てるんだな、と感じる。

1/11 2021

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2021.01.11

数日前にユザーンと長電話してて、2人でずっと作り続けていた音源が結構たまっているね、という話になった。確かにたまっている。昨年末も京都仁和寺で音源を聴くことが出来るプロジェクトに参加したり、今年も2人で先輩ミュージシャンの楽曲をアレンジしたりした(まもなく発表になる)。新曲の中には去年の僕のインスタグラム・ライブとスパイラルホールで行った配信ライブ『スパイラル・セッション』でも演奏した新曲も含まれていたり。昨晩この音源たちを落とし直していて、今朝ユザーンに送った。そろそろ全部まとめて発表が出来そうなクオリティではある。今年、これらの音楽が羽ばたければ良いな。

今日は成人の日。成人のみなさん、おめでとうございます。昼間に散歩していたら振袖を着ている方々も見かける。まだまだ一月の空気。お昼以降は気圧の変化であまり調子がでず。

終日、引き籠ってずっと制作をしていた。今手がけているプロジェクトは4曲を作る予定で、昨日とは違う曲のラフスケッチを作っていた。今回は、最初に楽譜などには起こさずに、まずは機材を触りながら形を作っていこう!というのが、音源作りのテーマでもある。普段は機材から作る、ということはしないのだけど、なるべくコンセプチャルな手法は取らずに、機材をファーストタッチにして手探りで音を作っていくプロセスを楽しんでいる。

今日の機材は「MPC2000XL」。初めて買ったサンプラー・シーケンサー。とは言っても、サンプラーはMPCとElektron Analog Rytm MK2の2つをずっと使い続けてて、パッドの叩き具合がいつまでも好きな理由。エレクトロンも音の柔らかさはMPCと近い気がする(S/N は全然違うけど)。なかなか面白い曲にはなっていると思う。

夜は、先日のシューティング写真が写真家からメールで届いて確認しつつ、お正月のお餅の鏡開きを。

1/10 2021

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2021.01.10

今日は朝8時に起床する。午前中から作業をはじめる。冬は朝の光が貴重な気持ちがする。寝ている間の深夜にやりとりが行われていた新しい映画にあてる音に関して意見交換があって、その中で送ってもらった動画などを観た後に監督と写真家に意見を伝える。筋が通っていて、非常に刺激的。その映画の音整理などをまず行った。

その後に今年発表する都内の宿泊施設のための音楽(数曲)のラフスケッチを作る。今日はモジュラーシンセのパッチングをして、頭の中にあるイメージをシンセを通して音にしていく作業。モジュラーから音楽を作っていくのは数年ぶり。パッチングしなおしたおかげもあって、新鮮な気持ちで取り組めて、新しい雰囲気をまとっていて安心した。

昼は、Lawrence Weiner の Jewish Museum の新しいインタビュー映像と
https://youtu.be/kQhftZOKZa4

空間現代のスペース『外』が配信していた 角田俊也さんと柳沢英輔さんのトークを観る
https://www.youtube.com/watch?v=q1vo7k1rRYg

夕方まで作業を続けて、外に出る。古着のポップアップがやっていて、カモフラージュのシャツジャケットを購入。夜は山本達久さん、Holger Czukay、DAF などを聴いてすごす。

1/9 2021

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2021.01.09

Roland Kayn(ローランド・カイン)の没後10年ということで、未発表アルバムがリリースされている。今年に入って時間があればずっとかけていて、これが本当にいい。Bandcampでは自分で値段を決めれるので、ドネーションをしていきたい。今日は小さい音で聴いていた。

Matego I – II by Roland Kayn

https://rolandkayn.bandcamp.com/album/matego-i-ii

今朝は工藤さんとミーティング(https://www.welcometodo.com/)。楽しかった。オンラインでは無くて事務所に伺わせてもらって、会話を。最近、ミーティングは全部オンラインということもあり、会って話すことも無駄があってとても良い。うまくいくと良いなぁ。

そのミーティングだけじゃ無くて、天気が良かったこともあり、余計に歩いて事務所に伺ったりした。そういう出来事で1日のリズムは大きく変わっていく。用事を済ませてからは、ずっと作業をしていた日。小さい機材も届いて、それのセッティングなど。

緊急事態宣言が出された影響が見えはじめる。お店などの時間短縮営業や友人のコンサートも中止や延期に。友人だけではなく、自分も4月にオーチャードホール公演が待っている。スタッフたちとも連携をとりながら、準備を進めてる。不安は多いけど、丁寧に一歩ずつ。