蓮沼執太 | Shuta Hasunuma

2/2 2021

Date

2021.02.02

晴れた朝。でも夜中に雨が降ったみたいで、草が濡れていて湿気を感じる。湿度を保った冬晴れの朝はやっぱり気持ち良い。月末に色々とスッキリしたこともあって、新しい音楽制作が順調である。今日もラフスケッチ10曲分くらいは進む。

数年前に「アルベルト・ジャコメッティのように毎日、引きこもってコツコツと作業をしている」と尊敬する作曲家がご飯しながら話してくれたことがある。いつの時代も同じように、引きこもり作品と向き合って手を動かし、頭を働かせること、創作の繰り返しなんだと感じる。矢内原伊作の記憶にあるジャコメッティは、朝から晩までモデルをずっと面と向かって凝視して、紙に線を引いては消していき、粘土をつけては削り取る作業を淡々と繰り返していく。単調な作業ではあるけど、極めて真剣であり、その緊張感と切迫した雰囲気がヒシヒシと伝わってくる。

ランチにタコスを食べたり、夜は豆撒いて、恵方巻を南南東の方角に向かって食べたりして過ごした。